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インビザラインの使用中に気をつけるべきポイントは?

歯列矯正治療を行う際、多くの患者さまから「矯正治療中はどのような点に注意をしたら良いですか?」というご質問をいただきます。

このコラムでは、インビザラインによる歯列矯正治療をご検討中の方や、既に治療中の方に向けて気をつけるべきポイントを解説いたします。ぜひご参考にしてください。

contents

・インビザラインの治療中に気をつけるべきポイント

・インビザライン矯正は治療後も大切

・インビザライン矯正中には定期的な「メンテナンス」が必須

インビザラインの治療中に気をつけるべきポイント

インビザライン治療では、マウスピースを患者さまご自身で取り外すことが可能なため、固定器具を使用する矯正方法とは異なる注意すべきポイントがいくつかあります。

 

インビザライン治療における注意事項

○マウスピースの装着時間を守る

インビザラインにて矯正治療を行う場合、1日最低20時間はマウスピースを装着する必要があります。
朝昼晩の食事時間を除き、長時間装着しておかなければなりません。

20時間以上の装着が必須な理由は、矯正装置の歯を動かす原理に関係しています。
マウスピース型の矯正装置は、歯に弱い圧力をかけていきます。長時間一定の圧力をかけ続けることで歯を均一に移動し、キレイな歯並びとなります。

一般的に部分矯正であれば1年未満、全体矯正では2年程度の治療期間が必要です。
装着時間を1~2年と仮定し、1日20時間装着したとすると、7,300~14,600時間となります。

1日のなかで想定より2時間多く外していた場合、治療期間を2年と仮定すると1,460時間も装着時間が足りない計算になります。
日数に換算すると約60日ほど装着時間が足りません。

こうして数字で見ると、マウスピースを外す時間が長ければ長いほど、治療期間が延びることは容易にご理解いただけるのではないでしょうか。

○徹底した自己管理が大切

インビザラインは自由に取り外しができるため、自由度が高い代わりに自己管理が非常に難しいです。
治療中に自己管理を怠ると、虫歯や歯周病などのトラブルが起きやすくなります。

こうしたトラブルを回避するためにも、マウスピースを清潔に保つことが大切です。
マウスピースをメンテナンスする際は、傷がつかないよう水を流しながら指でこすり洗いをしましょう。

また、樹脂素材でできているため、熱いお湯でつけ置き洗いをすると変形する可能性があります。
水での洗い流しだけでは衛生面で不十分と感じる方は、専用の洗浄剤を使用しましょう。
つけ置き洗いタイプやスプレータイプなど、患者さまが扱いやすいものを使用してください。

インビザライン矯正ではこれらの注意事項を守り、自己管理を徹底しましょう。

インビザライン矯正は治療後も大切

インビザラインなどマウスピースを使用する矯正治療は、歯列が整ったからといって治療が終わるわけではありません。
治療後の歯は、歯と歯の間にある歯槽骨がまだ不安定で、動きやすい状態となっています。

放置すると、徐々に歯並びが悪くなっていきます。
この状態を「後戻り」といいますが、後戻りを防ぐためには保定装置(リテーナー)を用います。 保定装置にもマウスピース型が使用されるケースが多く、使用方法も矯正治療時と変わらないため、違和感なく装着できるでしょう。

 

インビザライン矯正中には定期的な「メンテナンス」が必須

インビザラインによる矯正治療をスケジュール通りに問題なく進めるためには、患者さまによる「徹底した自己管理」に加えて、歯科医院でのメンテナンスも大切です。

シミュレーションどおりに進まないなどのイレギュラーが発生した際、適切な対応を早急に取ることが求められますので、不足の事態に備えた定期的なメンテナンスが欠かせません。

理想の歯並びを実現するためにも、歯科医師の指示は守るようにしましょう。

まとめ

インビザライン治療では、「ご自身も歯列矯正治療に参加する意識」が特に必要です。
自己管理を徹底するとともに、信頼できる歯科医院にて定期的にメンテナンスを行うことが、スケジュール通りかつ、当初のシミュレーション通りの歯並びを手にするための近道です。

 

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